近所の黒猫の話。
家の前は狭い私道で、その突き当たりが空き地になっている。その空き地の手前-私道の左隅--に、いつごろからか黒猫が住み着くようになった。どうやらその左隅のアパート2Fの住人がえさをあげているらしく、アパートの入り口でいつも寝ている。
晴れの日も雨の日もほとんど半径5m以内でじっとしている。よく、狭い私道の真ん中あたりにいるので、自転車で出入りしている私は、ぶつからないように注意して通行する。娘などは夜遅く自転車で帰ってくることが多いので、街灯がない道を最新の注意を払って通っているらしい。
実は普段からこの道は猫が多く、(野良猫?、飼い猫?3~4匹はたむろしている)、糞尿には我が家はじめ近所の人も困っている。庭にもよく糞をされるので、猫よけマットを敷いてかすかに抵抗している。私はどちらかと言えば、猫は苦手・・
そこにまた新人猫!他の猫は、人が通るとささっと逃げるのに、この猫は本当に動かない。弱っているようにも見える。目にも目やにが出ているし、毛もボサボサ・・かわいそう・・・飼い主はどうしちゃったんだろうね?
数ヶ月が経ち、雨が続いたとき、アパートの住人は自分の自転車にかさを指しかけて屋根にしてあげていた。雨の日は、傘の下でうずくまる猫。かわいそう・・・でも何もできない・・・
そんなある日、学校から帰った息子が、
「猫が首輪をつけてたよ。電話か何か書いてあった。誰かに飼ってもらえたのかな♪」
とちょっとうれしそう。子供も気になっていたんだよね。通るたびに大丈夫かなって。
「 『よう』というと、『にゃーっ』て言うんだよ。」
って言ってたし・・
それから数日、隣の方から呼び止められた。
「あの黒猫、うちで飼うことにしましたから。」って
「大雨の日、ずぶぬれで見ていられなくて飼うことにしました。家族とも相談して。病院に連れて行ったら、年はわからないらしいです。年寄りみたいですけど・・。避妊手術もしてありました。」って
「メグチャン(犬)大丈夫ですか?」って聞いたら
「1Fと2Fで分けてますから、多分。日中は外にでるので、ご迷惑をかけることがあったら、言ってくださいね」って。
日ごろから動物にやさしい方ですが、今回はチョット感動♪
本当にほっとしました。
猫に触れない私ですが、その後黒猫を道で見かけて、
「よかったね。いい人に飼ってもらえて」
と声をかけたら、ついてきそうになって急いで家に帰りました。毛づやもよくなり、行動半径も広がった様子。
元気になってよかったね!
ちょっとほのぼのする、猫ちゃんのお話。
最近のコメント