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2021/09/25

命に関わらないけどなりたくない病気(義母の膀胱瘤の記録)

グループホームに入っている義母。6月に施設からの連絡で膀胱瘤とわかり、婦人科受診でひどくないから経過観察ということになった。私もこんな病気があることを初めて知った。

<膀胱瘤>
骨盤底筋群(膀胱、子宮、直腸を支える筋肉)が弱って腟壁から膀胱(や子宮)が出てくる病気。出てくるものによって膀胱脱(膀胱瘤)、子宮脱、直腸脱というらしい。

8月の終わりに、こぶし大の膀胱瘤が出ていて表面が擦れて出血もあると施設から連絡があり、今度は病院を変えて受診した。

治療としてはペッサリーリングという柔らかい5cmくらいの輪(ナプキンリングみたいな太さ)を入れて膀胱を持ち上げる。義母の場合はそれが何度も外れて、結果7個リングを変えることになって頻繁に通院する形になった。

その時の様子を見るにつけ、絶対なりたくない病気だと思った。

理由の1つは、この病気の怖いところ=膀胱が下がって尿道が曲がっているため、排尿コントロールができなくなっていること。
施設の記録では、受診前日午後から当日朝まで30回近くトイレに行き、出たり出なかったり大量失禁したりしたとのこと。家で介護してたら対応できないレベルで、施設の方に感謝。

実際病院でも、受診前に尿意があって2回トイレに付き添ったが全く出なくて、エコー診察で膀胱がパンパンと判明。導尿で大量に出た。
尿意があっても出せない状況が続くなんて義母は相当辛いと思うし、腎臓にも影響がでそうと心配。なのでリングが外れて元の状態に戻るたびに早急に受診するようにした。

さらに内診室でも、立つと失禁したりして見ている家族も辛い。義母は認知症が幸いして恥ずかしくはないようなのでそれが救いだけど。
ちなみに義母はリングを入れたということもわかっていなくて、瘤がでなくなったのを切ったと思っている。

理由の2つめは、飛び出ている瘤の表面は膣壁なのでパッドに擦れると出血すること。
施設の方(男性職員も)がトイレの時そこにプロペト軟膏を塗って保護してくれてたそうだが、ベトベトするのを母が拭き取ろうとしてティシュがついて、その対応も大変だとか。想像しただけで恥ずかしく辛い状況。

理由の3つめは、命に関わるような病気でないため治療というよりリング交換だけの対応になっていること。
手術は高齢・認知症ということから合併症などもあり難しいとのことだった。リングの交換は医療行為にあたらないから「外れたら自分でいれてもいい」というような話も出たが、義母にはできないし、すぐ外れるものを何度入れても・・・と思う。医療費がリング交換だけだと80円で病院もやってられないかなとも思うが。

以上のようなことから、命に関わらないけどなりたくない病気だとつくづく思い、私も今からせめて骨盤底筋を鍛えなきゃと思った。

このままリング交換でどうしようもなくなったら、日帰り手術をしている病院もネットで調べたので、それも検討している。

以下は通院記録

8/30
婦人科受診。診察と内診。エコーとがん検診も。
・膀胱の出口が曲がっていたので膀胱がパンパンだった。導尿で500cc以上とってもらった。
・子宮に膿が溜まっていたので洗浄
・膀胱を戻して5センチくらいのペッサリーリングを入れた。病院で歩いたり座ったり様子見して診察後帰宅。

帰宅後施設から電話あり。帰ってトイレに行ったらリングは外れていた。また前の状態になっている。

8/31
主人が午後休をとって婦人科受診。
昨日より大きいサイズのペッサリーリングを入れてもらい、小一時間様子を見て帰施設。施設でトイレに行ったら、リングは既に病院で外れていたらしく義母がポケットに入れていた。

そのまままた病院に行き、普通診療は終わっていたが夜間外来に婦人科医師がいたので受診。さらに大きいリングに交換。
この時、こんなにリングが外れるなら手術はできないか尋ねたら、高齢で合併症(せん妄など)があるから勧めないと言われたとのこと。

帰宅後施設から電話。2回目にトイレに行ったらリングが外れていて、大量の失禁もあったと。

9/1
婦人科受診
リングでなく手術などの対応はできないかと話したが、まずはリングを変えてみましょうとの事で、内診。

診察前トイレに2回行っても出なくて診察台で失禁。さらに導尿で大量に取ってもらった。
ベテランの先生も来てサイズ違いのリングを2個入れた。
様子見で待機中にトイレに行ったらまたリングが外れていた。

今度は保険外のリング(輪ではなく面)を入れて経過観察。内診でリング装着を確認しとどまっていたのでこれで様子見に。

9/7
婦人科受診
リングが収まっていて炎症などもないので、このリングを継続とのこと。一度外して膣洗浄後戻した。

診察時今後のことについて、もしこのリングでうまくいかなかった場合手術できないかなど質問。
手術をするとすれば、膣を縫う手術になるとのこと。その場合事前の入院検査なども高齢者に難しいし、術後に子宮になにかあったら対応ができないので、必ずしも勧めないと。

メッシュの手術はどうですかと尋ねたら、術後にメッシュに力がかからないようにするなどの注意を守れないとできないとのこと。(認知症では無理)

とりあえず今回のリングで様子をみて1ヶ月後の受診となった。

また、施設から聞いてほしいと言われていた、出ている部分にプロペト軟膏を塗った方がいいか、については特に必要ないとのことだった。

9/25
昨日施設から電話。また膀胱瘤が前のように出ている。ここのところ、少しずつ出てきていた。リングを探したがどこにも見つからないとのこと。昨夜異臭のするおりものもパッドについていた。

婦人科受診。リングは中に残っていてずれていたらしく、同じタイプの大きなリングに交換。膣は炎症など起こしてないとのことでよかった。歩くなどして待機。
再度診てもらうとそのリングもずれていた。さらに大きなリング85ミリに交換。
歩くなどしたあと内診。今度は大丈夫でしょうという事で、とりあえず2週間後予約。
今日も先生3人がかり。保険外のリングは交換の場合お金がかからないらしく、治療費のみ。

 

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