再び常総へ
先日の常総鬼怒川の洪水で被災した友達。何かできることがあったら言ってね。と伝えておいたら、「仮設の診療所へ荷物を運ぶ仕事や、カルテなどの洗浄消毒作業が山のようにあって、お願いできるなら・・・。それとランチにサラダなどあれば」とメールが来ました。何かしたいと連絡を取り合ってた友人7人で応援団を作り、行ける日を調整しあって行くことに。
私は第一次隊として3人で今日行ってきました。
アキバで3人集合。1人はランチのほとんどを用意してくれたので、50センチ角もあろうかという大きなプラスチックケースにサラダのタッパ3つ、コストコのプルコギやパエリヤなどを入れて満員電車で持ってきてくれ、ほんとに涙がでそうにありがたいと思いました。
もう一人は真っ赤なレインスーツ(今日は雨なので)。それが妙に似合う彼女で、「救助隊みたいじゃ~。その姿見ただけで助かった気がする~」なんて笑いました。
赤いスーツの友達が、大荷物の友達をみて「ほんまええ人じゃな~」というのを見てほっこり。私ももちろん長靴姿ですが・・。
現地には守谷からタクシーで向かいます。途中の第3セクターの駐車場に山のようにゴミが積み上がっていました。まだまだ大変そう。
友達の動物病院へ到着。前回9/13から10日余り。業務用高圧洗浄機を買ってきてもらい再度徹底洗浄、そして農薬を撒く機械で消毒をしたとのこと。それでもカビがはえてしまうので、1階は全面改装するそうです。
改装期間に仮設診療所として使うコンテナと、倉庫として使うコンテナが今日届いたところでした。
最初の仕事は、そのコンテナの中で、ボランティアさん、スタッフ、私達含め13人分のランチの支度。持って行ったサラダやおかず類を広げブッフェみたいでした。
私はゆでたまご係というもっとも簡単な役にしてもらい、固茹でで割らないようにという指示の下、作っていきました。念のためネットで調べ割れないように菜箸でコロコロ転がしながら茹でたと言ったら「切った時黄身が真ん中になってるね」とほめてもらいテヘっ。
ちょうど被災した友達に知人から届いたという高級な近江和牛があり、惜しげも無くふるまってくれ、ボランティアさん、スタッフ、私達みんな、携帯ガスコンロで焼いて食べました。ほんとおいしかった~。私達が焼く係だったんですが、他の方が少食で、私達3人が一番食べてたかも~。
そのあとランチの片付け、コンテナ内の掃除をして、倉庫にするコンテナに病院から荷物を運びました。
あとはひたすらカルテの消毒。3人で倉庫コンテナの中で手も口も動かしながらの作業は高校時代を思い出すような楽しさ。こうやって何かを一緒にした記憶はいい思い出になります。気がついたらコンテナの中が暗くなり、スタッフさんがランタンを持ってきてくれて、なんか幻想的でした。
カルテは延々とあったので、6時過ぎに作業を切り上げ、また次回の部隊に引き継ぐことに。
そうそう、5人来ていたボランティアの方は動物愛護団体の方たちで、日頃から良くしてもらってると言っていました。
被災した病院の方では、患者さんやトリミングのわんちゃんを受け入れて、病院業務をしながらの片付け作業、ほんと頼りにされてるんですよね。
彼女の元へは、被災してから私達以外にもたくさんの友人知人が駆けつけている様子。つくづく彼女の人徳だな~って思いました。(高圧洗浄機だって自分のところが終わったらさっと町内へ寄付してしまうような方なんです。)
帰る前に彼女の居室で、高校の同級生から集まった義援金(61名 65万円)を渡しました。現金ではなく振り込む予定で、封筒の中にはみんなから届いたメッセージを印刷したものを入れました。
彼女は言葉を詰まらせ、「今まで泣かんようにして来たんじゃけど」と目を潤ませて、「ほんまにありがとう」と、メッセージも一つ一つ読んでいました。
彼女と面識のある方もない方からも多数賛同頂いたこと。
内緒で活動していたため、人から人への広がりでここまでの人数になったこと。
誰からとかいくらとかの情報をお伝えしないという前提にも関わらず、これだけの善意が集まった事
をお伝えしました。
私達世話役一同も予想しなかったほどの人数と金額で、私もうるっとしました。主にフェイスブックで呼びかけたのですが、「行けないけど何かしたい」という地元の友達の声に後押しされて世話役をやって、よかったと思いました。私たちは会って何かできる分、幸せですから。
病院の再建には微々たる額かもしれませんが、彼女はレントゲンを買うときに使わせてもらうと言ってくれて、有難かったです。
守谷駅まで送ってもらって、応援隊3人はアキバへ。恒例?の乾杯をすることに。飲み屋のビルのエレベーターに乗ったら、鏡に写った自分たちの姿のあまりのヨレヨレ具合に初めて気が付き、にが笑い。
おしゃべりは尽きず、楽しく、飲み過ぎて終電で帰りました。
お魚の串焼きなどもあり、お刺身もめずらしい魚があったりで、おいしいお店でした。ビールや焼酎がおいしかった。
被災のお手伝いに行っていながら楽しいなんで不謹慎かもしれませんが、宝物みたいな時間をもらっていると思った一日でした。
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コメント
ご苦労様でした、いい事なさいましたね ご立派!思ってもなかなかできることではありません、
私も水害で市川の小学校へ避難した時、近くに住んでいらした恩師が坊ちゃんを連れてうどんをゆでて持ってきてくださいました 避難先の食事はおにぎりに決まっているのに 冷たいのど越しに熱い涙が出たのが
忘れられない思い出です、何十年も前なのに・・・恩師はとっくに亡くなっているのに・・・感謝ってそんなものです 消えないんです、お友達もきっと忘れることはないでしょう、してあげた人もしてもらった人も幸せ、ご立派!私もあなたとの関わりに誇りを。
投稿: さえ | 2015/10/05 19:57
>さえさま
ありがとうございます。
何かをしてあげているって思わせない友達なんです。ほんと会いに行きたくなるような。
周りが放っておけない人、彼女がそういう風に生きてきたからだと思います。
投稿: まゆクー | 2015/10/06 03:53
素晴らしい友人ですねぇ 中々そんな人はいません
あなたも魅力あるからでしょうが いい人の周りにはいい人が集まるものです つながりを大事になさってください、うらやましいお付き合いですねぇ
投稿: さえ | 2015/10/08 10:25
>さえさま
重ねてありがとうございます。
さえさまの周りもいつも思いやりで溢れていらっしゃいますよね。お人柄ですね
。
投稿: | 2015/10/09 03:14
最近はあちらでリンクしてないから、ご無沙汰だった。ごめんね。 ここで詳しく書いていてくれたんな。ありがとう。 ほんまBeeの人間を見た想いやった。そして、人間ってあたたかいなぁとも。みな、なにかできないか、なにかしたいとの強い想いがあったからこその、あれだけの支援だったよね。
感動させてもらったよ。
投稿: パーク | 2015/10/10 12:41
>パークさま
わざわざコメントありがとうね。
そうほんと感動やったね。でもそこにパークさんがいてくれたのも大きい。二人共もったいないくらいの友達だ~!
投稿: まゆクー | 2015/10/11 02:34