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2013/05/12

クッキーのこと・・・1周忌を迎えて

クッキーがなくなって5月6日で1年がたちました。1年はあっという間だった気がします。その間、私自身は家の建て替えなどで多忙になり、それは却ってよかったのかも・・・。

1年経ってもクッキーへの思いが薄れることはないけど、この機会に気持ちを整理したくて、クッキーのことを書いてみます。(絵本作家のミロコさんの書き出しを真似て・・・)

●クッキーはね、新幹線で我が家にやってきたよ。

転勤の関係で新築から6年貸していた自宅に住むことになったのをきっかけに、主人と娘が犬を飼いたいと言いました。岡山の知り合いのブリーダーさんの所に、主人と息子が迎えに行き、クッキーは新幹線に乗って鎌倉に来たんです。生後3ヶ月、両手に乗るくらいの小さなかわいい赤ちゃんシーズーは、あっという間に我が家のアイドルに

Image02_0Image02_1 毛の色が白と茶色と黒だったので、クッキーと命名。

「シーズーの飼い方」本とかを読むと、ゲージで寝るように躾けないといけないとのことで、ケージに入れて寝ようとしたけど・・・「きゅ~んきゅ~ん」とあんまり切ない声で泣き続けるくので、主人が我慢できず連れにいって、その日から、一緒のふとんで寝ることになりました

●クッキーがね、死ぬかと心配したよ

クッキーの最初の予防接種が終わって、やっと外に出られるようになったころ、逗子のイベントに連れて行きました。芝生を走ったり抱っこしたりしてたけど、帰ったら急にもどしてぐったり・・・。びっくりして慌てて動物病院へ。暑さと疲れで体力をなくしたみたいで、とにかく安静にということでした。連れて行ったことを悔み、一晩中生きてるか心配で、パパとママが順番に起きて付き添いました。元気になってくれてよかった

●クッキーはね、女の子なのに足をあげておしっこしたよ

散歩に行くと、みんなからよく「ちっちゃ~い。かわいいですね。赤ちゃんですか?」と話しかけられました(大人になっても)。シーズーの中でも一番小さいサイズのクッキーは4Kg弱で、顔も小さく、でもお目目は大きくって、親バカですがほんとにかわいいんです。そうそう生まれた時、5人兄弟の中でも一番ちっちゃっかったんですって。

女の子なのに、おしっこをする時になぜか右足をあげるクッキー。でも男の子みたいに高くあげないで、おしりを下げてちょっと足を上げる器用なスタイル。今でも覚えています。

写真は逗子海岸でお散歩したとき。

P1000182

●クッキーはね、天才だったよ

シーズーは元々無駄吠えしないと聞いていましたが、クッキーはほんとに大人しく、一日中吠えない日もあるくらいでした。人が来ても吠えるどころか愛想よくお出迎え。番犬には向きませんが、吠えないのでどこに連れて行っても安心でした

なのに深夜にピンポンが鳴ると(家族の帰宅でも)ちゃんと吠えるクッキーは、ほんとにお利口なワンコ。

しかも、そんなに躾けてないのに、決まったところでちゃんとトイレもするし、いたずらもしない、とってもできのいい子でした。何かを噛んだり、散らかしたり、食べたりしない子でした。唯一歯が生え変わる時に柱をガジガジ噛んでたくらいかな。

毎日1回心臓の薬を飲むようになってからは、大好きなササミにつけてあげていたこともあり、その時間がちゃんとわかっていました。その時間は通常私が台所を片付け終わった時。冷凍してあるささみを出そうと冷凍室を開けると、呼ばないのに自分でやってくるんです。他のときに冷凍室を開けても来ないのに、よくわかるな~ってほんと感心してました。うちの子天才!って。

マメじゃないママ(私)のために、育てやすいお利口なクッキーをこさせてくれたんだろうって、感謝でした。

●クッキーはね、末っ子なのに・・・

犬は家族の中で順位をつけるといいますね。クッキーは末っ子なのに、多分、パパ→ママ(ママ→パパかも?)→娘→自分(クッキー)→息子だったんじゃないかと思います。

息子がソファに座っているとクッキーが登ってきて、手でガジガジして息子に「どいて」って合図。息子は、自分の座っていた場所を明け渡し、隅っこで小さく座る、そんな光景を思い出します。

息子が幼稚園の時に来たから、当時はその様子にそれほど違和感はなかったけれど、大きくなり身長178cmになった息子がクッキーに席を譲る姿には、思わず苦笑でした

それでもクッキーは息子を頼りにしていて、雷がなると「抱っこして」って抱っこしてもらうし、一緒に遊ぼうってよく遊んでもらってたし(どっちが?)、最後はお散歩も一番息子が行っていました。かけがえのない兄弟だったんだと思います。

息子はクッキーがいた事で、妹ができたように、大事な事を教えてもらったと思っています。

娘はクッキーにとってはお姉さん。ちゃんと言うことを聞いていました。主人が単身赴任になってからは、娘がお風呂係。クッキーはお風呂も好きじゃなかったけど、綺麗にしてもらって気持ちよかったね。

●クッキーはね、1年中サマーカット。

Coo2_3クッキーはトリミングで痛い思いをしてから(耳掃除が嫌で叩かれてるところを見て、途中で連れて帰りました。)、自宅でパパカットでした。少し残して切ることができないので、いつもバリカンですっきりサマーカット。冬は寒そうだったし、カットの後はあちこち赤くて痛そうだったけど、愛があるカットだから我慢してたね。写真はカット後。

ママは耳の毛を抜く係。抜かないと毛だらけでジクジクするから、痛いけどごめんねしながら抜きました。クッキーが一番嫌なことだから、一番言うことを聞くママの係。抵抗しても絶対噛まなかったもんね。ごめんねクッキー

●クッキーのね、ライバルはバイキンマン。

子供のおもちゃの塩ビのバイキンマンを見ると、なぜか戦いを挑むクッキー。同じ塩ビでもアンパンマンには反応しないのに・・・。ちゃんと悪者ってわかってたのかな?

Photo_3バイキンマンの人形がボロボロになってからは、ライバルが洗濯バサミに代わりました。洗濯バサミに向かって「う~っ」って唸って、戦いを挑むクッキー。噛んだり投げて捕まえたり・・・、野生の本能をくすぐったのね。(ホントは痒い所を擦りつけて掻くのにも使ってました)

●クッキーはね、日本中を旅行したよ。

転勤族だったこともあって、クッキーとあちこち一緒に行きました。私は人混みにバッグに入れて連れて行くのとか却ってかわいそうで、置いていった方がいいという考え方だったけど、主人の考えでどこにでも一緒に連れて行きました。クッキーはどっちがよかったかわからないけれど、ね。

<一緒に行った所>
・奈良(住んでた)・大阪(水族館にもいったね)・岡山(実家)、
・北海道(北見に滞在。北海道一周旅行もしたよ。宗谷岬、知床、摩周湖、札幌、襟裳岬などなど。フェリーも乗ったし、流氷の上も歩いた。)
・愛媛(松山に少し滞在。四国4県も旅行した。徳島の鳴門、高知、面河渓谷ではきれいな川に入ったけど、泳ぐのは苦手だったね。)
・スキー場 群馬など(ペットが泊まれるペンション)

Img_nbl北海道では夏は広い芝生の公園、冬は雪の上を元気に走りました(鎌倉では震えて散歩を嫌がるのに・・・)。右の写真は流氷の上を走るクッキーです

下の写真は芝生の公園独り占め、で、笑うクッキー。

2001822_nblスキーに行った時は、かわいそうだけど昼間は部屋で一人でお留守番。帰ってみると、荷物の入ったバッグの上に寝てました。きっとそこにいたら置いていかれないと思ったんでしょうね。

●クッキーはね、飛行機が嫌いで、ファンヒーターが好きだったよ。

電車の移動は、キャリーバッグに入って家族のそばに居られるので、何時間でも大人しくできるクッキー。でも飛行機は、別の部屋(荷物室みたいな所で空調が効いてるところみたい)に連れて行かれるから、ほんとに怖かったみたいです。飛行機用のキャリーに入れようとすると、めちゃくちゃ吠えて抵抗して、私も辛かったな。北海道や岡山など、何度も乗る機会があって、可哀想なことをしたね。P1050033

冬はファンヒーターの目の前が指定席。毛が熱くなって心配なのに、温風を最前線で浴びてたね

●クッキーはね、動物病院で顔パスだったよ。

死ぬかと思った事件から始まって、近所の動物病院でお世話になってるクッキー。目と皮膚は若い時から断続的に患ってるから、病院に行くと名前を言わなくてもカルテを出してもらえる常連客でした。病院の方が、飼い主の私の顔を覚えてることもあるだろうけど、子供が連れて行ってもわかってくれたみたいです。

初めて目を怪我した時はびっくりしました。キュンって言って、少ししたら目が真っ白に。慌てて病院に行きました、クッキーが失明するって!心配で・・・。角膜を修復する目薬で直った時はほっとしました。それからも何回か怪我をしました。散歩中の木切れとか、目が出てるので怪我をしやすいらしく、その都度目薬で直してきたけど、年取ってからは、怪我の後遺症で角膜が着色(黒く)してしまいました。白内障もあったから、ほんとに最後は目がほとんど見えなかったと思います。

皮膚はアトピーと言われ、えさを病院食にして、痒くなったらお薬を飲んでいたけど、年と共に治りにくくかわいそうでした。

11歳からは心臓弁膜症(弁が緩く逆流する)と診断され、毎日薬を飲んでいました。2週間毎に診察を受けて、それでもなくなる直前まで悪化しなかったのは幸いでした。

皮下に腫瘍ができて何度か手術で切除をしました。皮膚の下にできる小さなコリコリしたシコリ状のものでどれも良性だったからよかったのですが・・・。手術をするかどうかは飼い主の判断なので、特に初めての時は迷いました。シコリはずっと大きくならない可能性もあるから、手術をしない選択肢もあります。でも大きくなったり化膿した後だと、手術で切除する範囲が大きくなり、筋肉まで削ると痛みも大きいとのこと。いつも数mmで見つけるので、その状態で取れば、皮下だけの切除だから痛みも少ないと言われ、結局見つけたものは全部取ってもらってきました。

乳腺も、炎症を起こした時、将来ガンになりやすいということで、切除しました。シーズーは婦人科系のガンが多いらしく、そのリスクを避けるために避妊手術も受けました。その後はホルモンのバランスが崩れ、太りやすくなりました。

こういう手術は本当に必要だったか、今でも迷います。でも大きな病気になって後悔するよりと受けさせてきたけど、クッキーに選べたらどうしただろう・・・、って思います。痛い思いばかりさせてごめんね。

こんな色んな病気を抱えながら、それでも15歳まで生きてくれてよかったです

●クッキーにね、謝りたかったよ。

クッキーが小さい時は子育て中で、大きくなってからは仕事をしてたので、ゆっくりクッキーと一緒にいてあげる事が少なかったと思います。

お留守番が多いけど、聞き分けのいい子だから、いつも諦めていい子で待っててくれてたね。

出掛ける支度をしてると、わかってて、顔を上げて「行くんだな~」ってさみしげに見送るクッキー
帰ってくると玄関までお迎えにきて歓迎してくれたクッキー
家事が終わって私が座ると、やっと自分の番が来たと思って、遊ぼうっていうクッキー。
私が疲れてるとそれも諦めて、私の体におしりをくっつけて寝るクッキー。

いつもクッキーのぬくもりがそばにあったね。

お散歩は雨以外は毎日誰かが行ったけど、無精な私は、お手入れもそんなマメにしてあげてなかった・・・。体の痒みとか、目やにとかも、もっとマメなママの所に貰われてたらなかったかも、って思ってたよ。そして、もっと一緒にいて遊んであげられたらと・・・。自分の都合で出かけてクッキーはお留守番ばかりで・・・。ごめんねクッキー、ってママは謝りたかったよ。

●クッキーはね、ず~っと一緒だよ。

クッキーがなくなってはじめの1ヶ月は耐え難かったです。いつもの感覚で生活して、ふといないことに気づくから。

その後も、ふとした時に急に思い出して悲しみに襲われます。例えば、帰途で自転車にのっている時とか。そんな時は泣きながら自転車こいで帰りました。

それでも普段はクッキーのことを考えずに生活している私。そうやって忘れていくのもまた辛いです。

今もお骨はそばに置いています。家の事情で、仮住まいに移り、元の敷地の違う家に帰ってきて、クッキーは戸惑っていないかな?

命日の時は、寝室に連れてきて一緒に寝ました。階段を降りられなかったら可哀想だから。

亡くなったときのブログ
http://aipuchi.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/152-042e.html#search_word
を読み返してまた思い出し、でも寂しいけど頑張ろうって気持ちも湧いてきました。

最後に・・・

この1年、何度も思ったこと。「もう一度だけクッキーを抱きしめたい」

Coo_3これからも、悲しみは形を変えながらそばにいるんだろうな。それともそのうち楽しい想い出だけになる時がくるのかな?

まだ全部整理できたわけではないけど、こうしてクッキーのことを書いて、それが私にとって供養することとともに、自分のケアなんだろうなって思っています。

私の人生の中で、こんなにも誰かから必要とされ愛されたことはないと思えるくらい、クッキーは私のことが一番大好きでした。いつも私の動きを意識していました。いつも同じ空間にいて、できればくっついていました。そんなに愛されて私はほんとに幸せだったと実感してます

もちろん、他の家族もクッキーからたくさんの愛をもらってきました。

クッキー。クッキーは今どうしてるかな?

1年たっても、みんな今もクッキーが大好きだよ

ありがとう。

とりとめなく書いた長文、読んでくださった方にも感謝です

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コメント

もう一年も経ちましたか、さびしいことでしょう、クッキーちゃんに触ったこともない私ですが涙がこぼれました、(名文のせいかも)これほど愛されていたクッキーちゃんはどれほど幸せか、今頃 遠い国でママ泣かないで なんて言っていることでしょう、義妹がシーズー犬を飼っていて私にも勧めてくれたのを思い出しました、私は 病気になったときのことを考えると心配で飼うことをためらっています、家族がいた時はダックスを飼っていました、黒くて可愛い顔でした、今思います、犬を飼う心の余裕を持ちたいと。
クッキーちゃんのご冥福を祈っています、

投稿: さえ | 2013/05/13 08:21

>さえ様
ありがとうございます。
1年ってあっという間ですね。

大切な家族を亡くすということは、こうして残された時間を生きていくということなんでしょうかね。

投稿: まゆクー | 2013/05/13 23:21

「クッキー」かわいかったよね
一緒にお散歩行って富士山見たりよそのお家の庭木に感激しながら おしゃべりに夢中になって立ち話していると「クッキー」が帰りたがったね。ほんとうに賢いクッキー 一緒にお散歩できてうれしかったよ 「クッキー」ありがとう。涙が出てくるね。
 
函館に引越して一ヶ月 ブログ書きました。いろんなところに行っていますのでどんどんのせますね。ただミクシーの方が書きやすくアルバムものせています。しあわせの連鎖 の方でも載せています。

投稿: アーニャ | 2013/05/14 16:53

>アーニャさま
ほんとにクッキーお世話になりました。いい思い出です。ありがとうございました。

函館の写真拝見しますね。
まだ寒いのかな?気をつけて楽しんでくださいね。

投稿: まゆクー | 2013/05/15 04:19

1年。
もう1年が過ぎたのですね。

思い出すと涙もまた出てしまうね。
忘れない事がご供養。
いつか自分も行く所へ先に行っただけで、またきっと会えるし、抱きしめることも出来ると思うよ。

まゆクー家にいたからこそ、クッキーは幸せな犬生を送れた。
天国で、呑気に安らかでいるから、母さんは安心して大丈夫よ。きっと。

投稿: Bee | 2013/05/15 19:42

幸せと悲しみが交互に伝わってきたよ。

クッキーは幸せだったね。

そしてまゆクーさんも。


私このまゆクーさんの日記読んで初めてわかったよ。なんで動物をみんな家族のように可愛がるのかって。


私は犬が飼い主に懐くと捕えていたんだわ。
犬は愛してくれるんだね。

私、ほんとにわかってなかったよ。


投稿: パーク | 2013/05/16 16:23

>Bee様
ほんとうにありがとう。
1年前、どんなに支えてもらったことか。

そして今も・・・

のんきにしてるクッキーにいつか会うまで、元気でいなきゃ!

投稿: まゆクー | 2013/05/17 04:08

>パーク様
ありがとう。

そうなんよ。犬は愛してくれるんよ。

夫とは冷め、子供も大きくなって母を必要としなくなっても、犬はママがいないと一日も生きられませんって全身で伝えてくれる。

幸せも伝わってよかった。

投稿: まゆクー | 2013/05/17 04:13

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