オーマイゴッド!…息子の入院顛末記
今日はセンター試験・・・受けるはずだった息子は、この1週間弱、入院していたため、受けられず、追試を受けます。
『右自然気胸』 これが病名です。
≪経過≫
10日(日)
朝から右の肋骨の痛み。
昼ごろ、話すと息が続かなくなり、息苦しく肺が痛い。塾から帰宅
しばらく睡眠。息は楽になったが、起き上がるとずっと息を吸っているような感じ。背中を曲げていないと苦しい。
救急病院へ行き、レントゲンで肺気胸と診断される。右の肺がしぼんでいるみたい。
胸腔ドレナージ(局所麻酔で脇の下の方に穴をあけ、肺に胸腔ドレーンという管を挿入し、ドレン・バックという機械で漏れた空気を抜く)を行い、そのまま入院。自分で歩ける。
【病院に行くまで】
発病したとき私は外出していて、帰宅後息子が寝ていたので、病院に行くべきか最初迷いました。というのは日曜日だし連休の真ん中なので、へたな救急医にあたったら逆に心配かな、と思ったりして・・。
症状を聞いて、ネットで調べて、息子の症状から(それに10代20代の痩せてる男性に多いということからも)多分肺気胸ではないかと思ったのですが、以前娘が行った救急病院は心配だったので、どうしよう・・・。友人のお医者様に電話したら、地域の夜間救急外来だったら、研修医とかいうことはないだろうから、とりあえずレントゲンを撮ってもらったほうがいいと言われ、行くことに決めました。
鎌倉市の夜間休日のところに電話したら出なかったので、24時間救急を受け入れている病院へタクシーで行きました。
11日(月・休)~12日(火)
空気はまだ漏れている。痛みは穴をあけたところの痛みのみで、呼吸は苦しくない。投薬は痛みどめのみ。つまり自然に穴がふさがるのを待つのが治療なので、薬などはない。食べ物も制限なし。普通に起き上がったり歩いたりの入院生活。
【先生に聞いたこと】
自然気胸は穴さえふさがれば、1~2日で退院できるもので、ドレーンで空気を抜いた時点で穴がふさがっている人もいる。個人差があるので、ふさがらなければ手術。自然治癒を待つので、治療薬などはない。病後も普通に生活できる・・・など。
13日(水)
手術をするかもしれないとのことで、朝から食事抜きで点滴。午後になってCTをとる。CTで確認できるほどの大きなバルーンはないが、穴がふさがらないことを考慮して手術の方向へ。ただ、手術がたてこんでいるようで、今日は無理なので明日とのこと。
【先生に聞いたこと】
手術は、右の脇に肋骨の間から穴を2~3個あけて、胸腔鏡を入れて、バルーンを切除するというもの。手術時間30分くらい。手術の後遺症などについては、肺については何もない。穴をあけた肋骨のところが後になって痛いということがある程度。手術後の日常生活についても何も制限はない。運動も普通にしていい。
14日(木)
朝から食事抜きで点滴。
16時:胸腔鏡下ブラ切除術
全身麻酔で手術時間は30分程度。執刀してくれた外科部長からバルーンがあったのでとりました、と説明あり。病室を出てから1時間くらいで帰ってきた時は、意識もあり、うがいをしたり水を飲んだりした。熱は麻酔の影響らしく38.5度あったが、心配ないとのこと。本人の痛みは手術前と同じ程度とのこと。手術後の薬も痛みどめのみ。そのまま眠った。
15日(金)
朝、空気が漏れていないのでドレーンを外した。午後退院していいとのことで、昼食後(手術後初の食事)迎えに行き、手続きをして帰宅。5日後に外来に行く予定。
16日(土)
穴のあいているところはやはり痛いらしく、右手が使いづらい。体調は良い。
手術の話もセンターに間に合わせようとしてくれたのか、通常もこのくらいふさがらないとするのか、そのあたりは今一つはっきりしませんが、前者だとしたらありがたいです
≪感想いろいろ≫
・ 病院に早く行ってよかったと思います。病名がはっきりしたし、空気を抜いてもらったら、すぐ肺が膨らみ楽になったし、なにより、悪い病気でなかったことでほっとしました。
・ 次に心配だったこと。受験できるのだろうか?週末のセンター試験もですが、2月にたくさんの受験を控えていて、もし受験できなくなったら、再発したら・・・と本当に不安になりました。手術を受けたことで再発への不安がかなり消え、ほっとしました。(体験記を読むと再発が多く(1か月に何回もの人もいて)、手術をしてよかったという話が多かったので。今あるバルーンだけでもとってもらっていれば、2月からの入試の時に爆弾を抱えたような状態で臨まなくて済むと思ったので。)
・ 本人が一番辛そうだったのが、手術のために食事を抜いた2日間。最初手術が延びた日は翌日と聞いて、即おやつを食べてました。「おなかすいた~。こんなに長時間食べなかったのは初めてだ~。」って食べられない国の子供が聞いたら・・・って思いますが、ある意味幸せなことですね
。
・ 手術の時も、麻酔からさめて口に差し込まれていた管を抜いたのが一番きつかったっていうのを聞いて、それくらいならよかった、と思いました。
・ 入院も手術も家族で初めて(お産以外)だったので、どうしていいかわからないことだらけで・・・。たまたま入院が休日深夜だったこともあり、あまりいろいろ聞くこともできなくて戸惑いました。でも入院着なども貸してもらえるし、特に何も必要ないんだとわかりました。
・ 入院して本当に思うのは、看護士さんたちへの感謝。大変なお仕事ですよね。やさしくしてくれて息子もとても感謝していました。男性の看護師さんもいて、息子にはそれも有難かったです。
・ お医者さんにも受験のことで、随分気にかけていただき、感謝です。技術的にも安心して任せられました。
ただ3人先生にお会いしたのですが、先生によって説明を十分聞けなかったのが少し困りました。 執刀してくれた外科部長は、手術前日と当日お話を伺いました。きちんと話して下さいましたが、とても忙しそうな様子にあまり細かいことまで聞くのを遠慮してしまいました。毎日顔を出してくれた、一番若い先生はフレンドリーで息子も励ましてくれたりありがたかったです。手術後~退院時に会えなかったのが残念でした。最初に救急で行った時と、退院時に対応してくれた中堅の先生は、話すのが面倒な感じで、いろいろ聞くのですが、すぐに話を切られる感じで不安でした。
・ それから病院からの連絡がほとんどなかったです。そういうものなのでしょうか。息子が高校生ということもあり、半分大人の扱いなのかもしれませんが、親に連絡ってないのかな?病院がメールOKだったこともあるかもしれません。手術などについても、息子からメールで「今日手術するかもって言われた」って連絡が来て、え~って病院に電話して聞いたり、退院の日も「今日午後退院していいって」ってメールが来て、あわてて電話してみたり。何しろ手術が終わって病室に息子が帰ってきてから、その後のことを聞きたいと思い、「先生のお時間ができたら聞きたい」と看護士さんに伝えてもらいましたが、聞けないまま面会時間が終わったので、帰宅して、翌日聞こうと思っていたら退院・・・って。
それぐらい簡単な手術で、病気というより怪我みたいな感じなんだろうな~とは思いましたが・・・。説明については、ちょっと消化不良気味でした。
・ センター試験は会場校に追試の手続きに行ったら、前日にも関わらず一人目みたいでした。新型インフルエンザ対応で、今年は各県に追試会場も設けられていて、うちは有難かったですが、現実、追試希望者は例年と変わらないみたいです。会場校の方には親切に対応してもらい、助かりました。
・ 本人もショックだったでしょうが、学校の友人からのメールや、少し前に同じ病気をした友人からのメールなどで、励まされたりして、自分の運命として受け入れるしかないと思っているようでした。(塾の先生にも励ましてもらい、同じようにセンター1週間前に肺気胸になった合格者の体験記があるようです。珍しい病気ではないみたいです)
何はともあれ、今は家に帰り、手術痕以外心配なさそうで、ほっとしています。私も落ち着かない1週間でした。それにしても、追試があるセンター試験前のこの時期でよかったとつくづく思います。不幸中の幸いですね。病院ではあまり集中して勉強もできなかったようですが、私としては、もう受験できるだけで幸せな気がしてきました。(受験するのは本人ですが・・・)
長くなりましたが、思いつくままに顛末記を書きとめました。
自然気胸
気胸(ききょう)は、10歳台後半、20歳代、30歳代に多く、やせて胸の薄い男性に多く発生します。肺が一部、ブラと呼ばれる袋になり、ここにある時、穴が開くのです。これは運動をしているときに起こすわけではありません。交通事故やナイフで刺されたというような、明らかな理由もなく発生するので、これを自然気胸と呼びます。http://www.akiba.gr.jp/tcp/pneumo-pt.htmより
17日少し追記しました。
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コメント
大変でしたね。でも悪い病気じゃなくて、追試を受けられるので、良かったです。何かあると、その影響を考えてネガティブになりがちになりますが、実はかえってそれを乗り越えて確実に目標を達成したという例を何人か知っています。気を強く持ってチャレンジしてくださいね。ファイトー!
投稿: Kiyo | 2010/01/17 09:41
ご心配でしたね お見舞い申しあげます。何でも
良い方向で考えると良い結果になるそうですから
試験も大丈夫です どうぞお大事に
投稿: ななみ | 2010/01/17 10:50
無事退院されたとのこと。よかったですね
ちょこっとお聞きしてからずっと気になっていて・・・病気で入院するだけでも心配なのに、試験前のこの時期で息子さんもご家族も大変でしたね。でも追試も受けれるようでよかったです。心も体も暖かくしてご家族で試験乗り越えて下さいね!幸運を祈っています
投稿: keiちゃん | 2010/01/17 13:18
あら、知らないうちにまゆクー家では、大変なことになっていたのですね。そうそう困ったことに急病や事故は病院の時間外が以外と多いのです。というか、一日に診てもらえるのがせいぜい6時間くらいだから仕方ないのですが。
こちらにとっては、医師は頼りになるのですが、医師から見たら患者多数のうちのひとりでしかないわけで・・・。この辺りは、学校と同じで、バンバンこちらから動かないとだめなのです。まぁ 医師のキャラクターにも依りますが、納得のいく治療をしてもらいましょう(^u^)
お大事に♡
投稿: MY | 2010/01/17 13:21
やっとパソコンが直って、久しぶりにまゆクーさんちに来てみたら、なんという。。Σ( ̄ロ ̄lll)

心配でしたね。よりによって今。
こんな大変な時に私のパソコンの心配までしてくれてありがとうo(;△;)o
センターの追試の段取りも手際よく進められたみたいで。。私ならパニックになって、ギャーギャーわめきそうです。
息子さん、ちょっとペースを崩されたけど、切り替えて受験モードになって、逆に追試でラッキーだったね
てなればいいですね。
お大事にね。
お母さんも疲れださないでね。
投稿: パーク | 2010/01/17 14:45
大変でしたねぇ、私はてっきりセンター試験の前で親子でその準備に追われておられるとばかり思っていました、でも追試験を受けることができるとは不幸中の幸いというのでしょうか、十分なご準備をなさって無事に受験できるようにおいのりしています、
私の弟も20代の時おなじことで入院手術しました、私も若かったしよくわからなくてまごまごしたのを思い出しましたし、息子は麻布中学受験の日に高熱で・・追試なんて望めなかったし、親子で涙したのを覚えています、いずれにしても一大事でしたね、どうぞお大事に、日ごろの努力が報われますようにせつに祈っています。月並みなことしか言えないもどかしさを感じています、
投稿: furufuru | 2010/01/17 18:36
>Kiyo様
どうもありがとう~。ポジティブシンキングで行きますね。
Kiyo様のお嬢様は受けられましたか?今年はお天気でよかったですよね。
投稿: まゆクー | 2010/01/17 23:47
>ななみ様
励ましていただきありがとうございます。皆さんに祈っていただけて、幸せものです。
投稿: まゆクー | 2010/01/17 23:49
>keiちゃん様
先日はご心配とご迷惑をおかけしました。おかげさまで無事退院できましたので、今週は後顧の憂いなく、がんばります!
よろしくお願いします。[ぺこり]
投稿: まゆクー | 2010/01/17 23:51
>MY様
ありがとうございます。そうそう大抵時間外ですね。
治療としては納得しているのですが、病院自体がとても忙しそうでした。満床みたいだったし・・・ね。
投稿: まゆクー | 2010/01/18 00:03
>パーク様
ありがとうございます。本当にいろいろあるね~
でもこれで逆に覚悟ができたかもしれません。結果はともあれ、受験できればいいわ、とりあえず・・・
投稿: まゆクー | 2010/01/18 00:06
>furufuru様
いつもお気づかい頂き本当にありがとうございます。furufuru様のところも大変だったんですね~。
お気持ちもしっかり届いていますよ。私も息子も意外とケロッとしているので安心して下さいね。
どうもありがとうございました。[ぺこり]
投稿: まゆクー | 2010/01/18 00:09
センター試験のニュースを聞いて、のんきに「まゆクーさんちも今頃だなぁ~」なんて思っていました。。。。
びっくり!!!
病気そのものも、試験と言うこの時期も、どっちも大変でしたね[えーん]
取り合えず退院もされて、仕切りなおしできそうですね。
追試で受けられる制度があってほんとによかったです!
気持ちを切り替えて頑張ってください
投稿: beachbum | 2010/01/18 00:22
>beachbum様
ありがとうございます。
インフルエンザばっかり心配していたら、とんでもないところに落とし穴が・・・
もう落ちないぞ~って、感じでしょうか。
逆になんか少し肩の力が抜けた感じです(あくまで私ですが・・)
投稿: まゆクー | 2010/01/18 00:52
大変でしたね。そりゃ時期が悪い。
でも追試があるので、(息子さんに)気は抜けたかもしれないけどがんばってもらってください。
自然気胸は確かにそんなに重篤な病気ではないので、普通はドレーン入れて持続陰圧吸引で経過観察だと思います(まあうちに来る患者さんは老人が多いのでそうなのかもしれませんが・・)。
多分全身麻酔管理も麻酔科の先生がきっちりしてくださったのでしょうし、胸腔鏡もベテランの先生がしてくださったのでしょうから、医師サイドとしては、特に受験ということもあり、保存的治療で引っ張るより、すぐに結果の出る手術の方向で考えてくれ、早期退院になったのではないでしょうか。
いえ、これは医者サイドとしてのエクスキューズも入ってるのですが。
なんにしてもお大事に。
投稿: ulala | 2010/01/18 14:07
>ulala様
ありがとうございます。お医者様のお話を聞くと安心します[ぺこり]。
多分マンパワーが不足しているんだろうな、と思うので、私もいろいろ我慢しなきゃと思っていました。(周りはもっと悪そうな患者さんばかりだったので)
医療関係の方は大変ですね。担当してくれた先生も看護師さんも体に気をつけてほしいなってつくづく思いました。
投稿: まゆクー | 2010/01/19 00:17
息子さんの病気ご心配ですね、心よりお見舞いいたします。センター試験の成功をお祈りします。
投稿: すとんB | 2010/01/22 17:03
>すとんB様
温かいコメントありがとうございます。皆さんに応援していただいて、息子は幸せです。
投稿: まゆクー | 2010/01/23 00:22