自分の当たり前に、ドキっとする時
先日、友人と話していて、言葉の地域差の話がでました。私が当たり前に使っていた言葉が、違っている・・・・と、思わずドッキリしたんですが、私だけ~?
ちなみに私は岡山出身ですが、他のお友だちは、兵庫、和歌山、香川出身でした。
1.『画鋲』と『押しピン』
『押しピン』は関西では通じるけど、関東では通じないという話がでて、「え~!!!今まで意識しないで使ってたよ~^_^;」私は両方使うのですが、これは方言?
2.自転車の『補助輪』と『補助コマ』
一般的には『補助輪』と言い、『補助コマ』と言わないことは、子どもが自転車に乗り始めたときに知りましたが、その時は、関西地方では、『補助こま』とも言うものと思っていました。今回、関西出身の友人の中で、私しか使わないと知り、これってもしや岡山限定~?^_^;
3.『違うくて』『違かった』・・・これは方言でなく、若者言葉として疑問
バブルの頃、新人類と呼ばれる後輩が増え、この言葉を耳にするようになりました。
『違うくて』はもちろん『違って』
『違かった』はもちろん『違った』
なのですが、普通に使っていたので、日本語として違うかもという指摘をしましたが、やはりずっと使ってて直らないみたいでした。その後もよく耳にするので、若者の間では標準になったものと思っていましたが、友人たちは知らないということで、そう思っていたのは私だけ~?
その後、ネットで調べたところ、こんなサイト(ジャストシステム ATOK.com)を見つけました。
1.『画鋲』と『押しピン』について
http://www.justsystems.com/jp/atok/nihongo5/result-p2.html
これによると、
中部から東は「画鋲」の地域で、近畿から西は「押しピン」の地域です。ただし、西日本でも「押しピン」の単独使用はあまりなく、多いのは「画鋲」との併用型です。「画鋲は関東、押しピンは関西」といわれますが、そう単純ではなさそうです。
このグラフを見ると、関東では全く通じないというほどではなさそうです。
またウィキペディアによると
「画鋲」という呼称が全国的に使われるのに対し、「押しピン」という呼称は中部地方およびそれより東ではあまり使われない。これらの地域で使う場合には上記の金属製画鋲を「画鋲」、プラスチック製画鋲を「押しピン」と呼んで区別することが多い。
とありました。
2.『補助輪』と『補助コマ』について
http://www.justsystems.com/jp/atok/nihongo2/result-p2.html
これによると
「補助輪付き自転車」は、ホントの意味で1語になっているかどうか、あやしい面もありますが、この種の自転車を呼ぶ適当な言い方がない人にとっては、とりあえず意味がわかる言い方であり、今回の調査でも一番多く回答されているという点では、共通語形とみなしてもいいと判断しました。東日本と九州は、ほぼこの言い方だけしか使われないようです。
近畿に多いのは「コマ付き自転車」で、半数以上を占める大勢力です。岡山県や徳島県などにも見られるが、これらは近畿からの影響と考えられます。
京都府と滋賀県には「タマ付き自転車」という言い方があります。この語形は京都と滋賀に分布が限定されていることから、比較的新しい言い方で、現在、分布範囲を広げているかのようです。(ただし、残念ながら、年齢別に集計しても、コマ付き自転車よりも若い層が使っているという結果にはなっていません)
広島県と山口県(それに鳥取県)には「コロ付き自転車」が分布しています。ずっと離れて静岡県にもある程度分布するのがわかりますが、不思議な現象です。
山梨県には「ゴロ付き自転車」があります。山梨県だけの独自の発達と考えられます。
香川県には「ゴマ付き自転車」という言い方がありますが、徳島県や和歌山県にも若干見られる言い方です。
鹿児島県には「ハマ付き自転車」がありますが、勢力は弱く、他県には進出していません
とあり、これも関西の方言という認識でよかったみたいです。
3.『違うくて』『違かった』については、はっきりした資料は見つからなかったのですが、最近のブログなどでも、普通に使っている人がいるようなので、(文字でみるとギョッとしますが)、やはり生きているようです。だれか、どういう地域、年代で使われているのか知っていたら教えてくださ~い。
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コメント
すごい!!
インターネットで調べればいいのかもしれない…とは分かっていても、こんなに調べてまとめられるなんて…
さすが、まゆクーさんですね。
尊敬しちゃいます。
投稿: milky | 2007/12/25 22:27
すご!ずいぶん調査研究したのですね~~!
地方によって言い回しやニュアンスの違う言葉(方言ほど明確でなくても)ってありますよね!
うちは、母が大阪、だんなが福岡、私はずっと神奈川なのでいろいろです。
「違うくて」「違かった」は方言だと思ってました。(静岡や長野出身の友人が使ってたので)
そのせいか・・・なんか田舎くさくてダサい響きに感じます。私は使いませんね~
ワカモノ言葉でも、流行語でおもしろいものはいいけど、明らかに日本語としておかしなものを、若ぶって(るつもりじゃないのかもしれないけど)使う中年女はおバカに感じます。
その代表(私の中では・・ですが)「ナニゲに・・・」っていうあれ。「ナニゲ‘なく’」でしょ!!!真逆じゃないですかー!と、どうしても耳障りなんですが皆さんはいかがですか?
投稿: beachbum | 2007/12/25 23:56
>milky様
なんか、自由研究ぽかった?ちょっと面白かったです。
>beachbum様
「違うくて」、後日談ですが、家の愚娘に聞いたところ、「違うくて」は使わないけど「違くて」は使うというのです。それも「違って」とは使い方が違う、と言うのです。話の接続で「そうじゃなくて」というときに使うそうです。なんだかね~[ぷんぷん]
私は、「そうじゃなくて」って使うぞ!
「何気に」は使ってない(使えてない)かもしれないけど、自分も流行語に毒されていないか、自信はないな~。[アセ]
投稿: まゆクー | 2007/12/26 01:14
よく調べましたね!
私も経験ありますよ。会社にいた頃「ものもらい」ができたといったら関西出身の人にはわかりせんでした。「メバチコ」だと聞かされました。「お持たせ」というのもわからない人もいましたよ。山形の友人は、しゃもじのことを「ヘラ」と呼んでいました。主人の実家で「お手塩」と言われ??でしたが小皿のことでした。市内から出ていないので(@_@)でございます。同じ日本語なのに、外国ですね。
投稿: MY | 2007/12/26 08:54
>MYさま
そうですか?やっぱり関西との違いありますよね。「ものもらい」も確かにそうですね。
生粋の鎌倉人の感覚、貴重です。ご協力ありがとうございます。
投稿: まゆクー | 2007/12/26 12:27