電車内の暴行事件

今朝のテレビであまりに信じられないニュースを見て、このブログに書くことをどうしようかと思いましたが、やはり書くことに決めました。

ニュースは

車内レイプしらんぷり 「沈黙」40人乗客の卑劣(J-CASTニュース)

JR北陸線の特急電車「サンダーバード」の車内で2006年8月に、当時21歳の女性を乱暴したとして大阪府警淀川署は07年4月21日、解体事業を営む植園貴光被告（36）を強姦容疑で再逮捕した。上園被告は06年12月にJR湖西線の電車内と駅トイレで2件の女性暴行事件を起こしたとして逮捕・起訴され現在公判中だ。さらに今回、強姦の「再犯」が明らかになり、再逮捕に至った。

   府警の調べでは、植園被告は06年8月3日、福井駅を出発した「サンダーバード」に乗り、この女性客の隣に座って「声を出すな、殺すぞ」などと脅して体を触り、さらに女性をトイレに連れ込んで暴行した疑いがもたれている。当時、泣きながら連れて行かれる女性の異変に気づいた客もいたが、植園被告が「何を見とるんじゃ」などとすごんだために、何もできなかったという。女性は府警に被害届を提出し、植園容疑者が前に行った暴行事件と手口が似ていたため、府警は関連性があると見て調査していた。遺留品のDNA鑑定で植園被告と一致し、被告も「他の客から離れて座っている女性を狙った」と容疑を認めているという。

   この男の残虐極まりない犯行も驚きだが、さらに驚きなのが他の乗客が何もしなかったことだ。JR西日本広報部によれば、「サンダーバード」の自由席の座席数は1両60弱～70弱。犯行が行われた当時、40人ほどの乗客が乗車しており、そこそこの込み具合だったはず。それなのに何故？

＜niftyニュースより抜粋＞

というもので、そんなことがあるのかと、信じられない思いと許せない思いで一杯になりました。犯人に対する怒りもさることながら、そんな公の場で大勢の人がいるのになぜ？？？とどうしても理解できません。犯人が恐かったとしても、異常を感じたら、携帯で通報するとか、通話が無理ならメールで知り合いに知らせてJRに通報してもらう、とかいくらでも女性を助ける手立てはあったのでは、と思えてなりません。

おまけにトイレに連れて行かれたなら、その時に車掌に通報に行く機会はあったはずなのに、どうして助けてあげなかったのか、どんなに考えても本当に理解できません。

そのときの乗客は家族はいないのでしょうか？もし自分の家族、妻や娘や姉妹がそんな目にあっていたら、と考えないのでしょうか？被害者の方が心身ともにどんなに深い傷を負ったかと考えると涙がでそうです。人間として信じられません。

また朝のテレビ「とくダネ！」での取り上げ方も中途半端でした。絶対許せないといってほしかったです。いつも賢明なコメントをされる諸星さんも、「電車で若者が席を占拠していることにも注意できない人が多い」というようなことを例に挙げ同列に話をもっていっていましたが、電車のマナーが悪いことと、暴行という重大な犯罪とは全く別です！マナーの悪さを仕返しが恐くて注意できないことは許せても、犯罪は通報しなければならないと思いませんか？ちょっと意外な認識違いに、やはり男性は性犯罪に対する意識が低いのかしらと思ってしまいました。こういう日に女性コメンテーターがいないことも・・・

もう2度とこういうことは繰り返してほしくないです。電車の各車両に非常通報装置もあるそうです。JRの方もそのことを周知徹底してほしいです。何かあったら見てみぬふりをしないで、絶対何らかのアクションをとってほしいし、それが間違いでも通報した方が不利益にならないような対策を早急に講じてほしいと切に願います。